『あしたはどっちだ?』著・中野英樹

清貧役者生活20ン年。

笑ったり、食べたり、凹んだり、嘘ついたり…。

そんな清貧な日々を、気ままにつづった、書き殴り日記。

※出演情報※

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2016.08.24 Wednesday

人助け。

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    恐ろしいほどの、狂おしいほどの、ベタな喜劇を体験してしまうのだなぁ〜、人生は。

    今日、新宿駅のホームで、いきなりおじさんが倒れた!

    ワッ!と凍りつく人びと。
    ワッ!と駆け寄って助ける人びと。

    背負ってたカバンがクッションになり、頭部を痛打はしていなかったのが、おじさんの幸運。
    しかし、痛打と同等なくらい、倒れた勢いで、おじさんの頭部から50僂らい離れたところに、「もうひとつの頭部」が…!という、おじさんの不運。

    アデランス的な…。

    駆け寄った心優しき人びと。
    でも、その「アデランス的なもうひとつの頭部」から、目を背ける戸惑い、優しさ。

    あんなに助け人がいるのに、誰もが触れようとしない、拾おうとしない、もうひとつの頭部。
    ……いつまでも、いつまでもホームにたたずむもうひとつの頭部。

    人助けという、シリアスな正義の前には、邪魔者な小道具。

    「仕方ねぇ」ト、心で呟きながらも、近い将来オラもお世話にならないとは言いきれないので、拾って「どんなものなのか?」を確認させて頂きましたです。

    「作りは悪くねぇなぁ」

    この、おじさんが倒れた原因が、バナナの皮を踏んじゃった!くらいベタであったことを心の底から願う。

    真夏の夜の日常。

    今日の座右の銘。
    日常という世界には、「出落ち」は当たり前な顔してふんぞり返っている。

    21:46 | - | comments(0) | - | - | - |
    2016.07.26 Tuesday

    ためらわない。

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      数年来の、友人、先輩、後輩たちが駆け付けて下さったからか「法事みたいや〜」ト、縁起の良し悪しも分からず、このフレーズを気に入ってしまったのか、やたらと連呼する主役ちゃん。
      「同級生の○○です」「一個先輩の○×です」
      開演前の客入れ中、何故かお客さん達の自己紹介という、主役ちゃんのためらわない戒厳令が敷かれた客席。
      それを聞きながら、またまた連呼する「法事みたいや〜」

      『洪明花ひとり芝居』観劇。

      お客さん、というかお友達たちの自己紹介を伺いながら、皆さんオレより年下のはずなのに、オレより貫禄や年輪が垣間見えて、ふと気付く。

      そうか、明花もおばちゃんじゃん(笑)

      …で、あるにも関わらず、
      身体がキレるキレる!
      おかしな体勢で止まる止まる!
      三半規管が回る回る!

      芝居は、「蚊」を主人公にしたファンタジーな世界観。
      少年な蚊とエロっぽい?マダムな蚊を、キレる身体とスタミナで一時間弱、万華鏡みたいに展開させて行く明花おばちゃんはお見事!

      そして、このおばちゃんのしたたかなのは、客席がほぼ身内ということを逆手に取って、ためらわず甘え、客席の皆さんも、ためらわず甘やかす。
      甘えのプロフェッショナルと、甘やかしの職人たちの、コラボレーション(笑)

      「ひとり芝居」って銘打ってるけど、これお客さんも一緒な「数十人芝居」じゃねぇの(笑)

      なんだ?このポカポカな劇空間。
      なんだ?このなんだかハッピーな気分&#127925;

      その昔、ある演出家が「俳優っていう仕事は、愛されたいって強く思う人の仕事」みたいなことを言われましたけど、これほどあからさまに俳優が客席から愛されてるステージは観たことございません(笑)

      にしても…、
      ト、我が身を振り返る。

      仮におっさん世代な、この凡庸なジブンが、ひとり芝居なるものをやるとするならば(やれませんがね)、たぶん「等身大な、リアリティに寄せた、安全な」芝居を選ぶであろうと、己を省みるです。

      ところが、この明花おばちゃんは、自分がおばちゃんとかは全く関係なく、ためらわずにファンタジーな世界観の板に立つ。
      等身大どころか、人間ですらねーじゃん(笑)!

      「ためらわない」という迫力。
      「奔放」という才能。

      おみそれしやした。
      ギブでございます。

      このおばちゃん、かなりタフな俳優ちゃんでございますぜ。










      01:52 | - | comments(0) | - | - | - |
      2016.07.14 Thursday

      田野畑へ。

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        恐ろしい台詞がある。

        「簡単にわかるなんて、口にしないでもらえねえか」

        被災した漁師町をモデルにした『ミルフィーユ』というお芝居の台詞。
        漁師の気持ちを、お漏らししちゃう台詞。

        明日から『ミルフィーユ』田野畑村特別公演の稽古がいよいよ始まる。

        モデルとなった漁師町の田野畑村で、冒頭の台詞を吐く恐怖。
        「おめぇこそ、簡単に言うな」ト、漁師さんたちに思われたくねぇなぁ。

        5月に現地を訪れた時、舞監の保坂くんが満天の星空を見上げながら呟いた一言が、胸に染みる。

        「いい芝居にしたいですねぇ」

        ふんどしを絞め直さねばな。
        さぁ、踏ん張るべぇ!

        02:29 | - | comments(1) | - | - | - |
        2016.06.27 Monday

        ある現場の、オールアップ。

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          最後の最後まで、女優さんとはすれ違いもしまない「男現場」でございました(その代わり美しいスタッフさんたちにいろいろ面倒みて貰いましたけど!笑)。

          昨日、オールアップ致しました。
          まぁー、いろんな汗をかいた現場でした(氷嚢4個独占! 笑)。

          ダッシュ汗、テンション汗、照明あちーな汗、前日に呑んぢゃったビール汗…… は、もちろんのこと、その他もろもろ。

          ……でもね、ここに陳列したもろもろの汗のどさくさ紛れに、実は最も大量に噴出した汗がございます。

          未熟汗。

          「前のめり」という病。

          追い詰められると、「勢い」で処理してしまおうとしてしまう浅はかな、前のめりザル。
          学生時代のオレかッ!という、未熟サル。

          今回の現場、日頃親しくお付きあいさせて頂いてる先輩方がたくさん出てらっしゃったのですが、ある先輩に、あわや!という目にあわせてしまったのです。

          で、今昨日その先輩と現場でお会い出来るのが最後の日だったので、謝罪LINEをしたところ、

          「気にするな、お前が悪いワケじゃない。笑い話にするけどな(笑)」

          という返信。

          恥ずかしながら、現場帰りの電車内で泣いちゃいました。
          久しぶりに泣いちゃいました、おっさんが。

          改めて、先輩のカッコ良さにシビれさせて頂いた現場でございました。

          「勉強」っつー言葉は大嫌いですが、まだまだ、学習すべき事を自覚させて下さった、メーキングポイントな体験しちゃいましたです。

          にしても、「前のめり」を鎮静してくれる薬はないものかしらン?

          19:23 | - | comments(0) | - | - | - |
          2016.06.19 Sunday

          後輩汁。

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            昨日、本来ならば、有薗芳記先輩をこの手で血祭りに上げる予定でしたが、頂いたポジションが思いのほか偉い人だったので(笑)、己の手は汚さずに子分どもにボコらせましたです。
            アシの隣は、万歳時代の「目の上のたんこぶ先輩」だった荒谷清水先輩。
            一番右は、今回はじめましてのノモガクジさん。

            本日、現場が終わって帰りが一緒だったので、ビア&焼酎をひっかけましたです&#127925;

            いいトシこいても、カッチョいい先輩方が背中を見せて前を走り続けて下さるのは頼もしい!
            もう、「後輩汁」が溢れてしまいます(笑)

            アシにも、後輩などと偉そうに言わせて貰えるヤカラがいるとするならば、そんな背中をヤカラどもに見せられる、

            サウイフモノニワタシハナリタイ。

            01:04 | - | comments(0) | - | - | - |

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