『あしたはどっちだ?』著・中野英樹

清貧役者生活20ン年。

笑ったり、食べたり、凹んだり、嘘ついたり…。

そんな清貧な日々を、気ままにつづった、書き殴り日記。

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2017.05.18 Thursday

蝉ロス

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    「おのれの汗に、危うく溺れ死ぬところだった…。あぶねー、あぶねー」

    そんな、劇団桟敷童子公演『蝉の詩』閉幕から一週間が経ってしまいました。
    「蝉ロス」の大海原をうっかりぼんやり漂っておりました。

    今回あまりやっことのない役を頂き、嬉し恐ろしな稽古な日々。
    だから、チャレンジ山盛りな稲盛!

    思えば、あの稽古千穐楽の「無茶ぶりテンポ通し稽古」で疾走しながらも、その目の端にとらえたお宝のようなモノが、なんだか小さなスーパーボールになって、身体のどこかで転がったり、弾んだり、跳ね返ったりして、有らぬ方向に導いてくれたり、固まりかけたモノをズラしてくれたり、いきなりズッコケたりするのが楽しくて仕方ありませんでしたです。

    はぁ?スーパーボール!?
    そんなアホみたいな「幻影」なんぞに身を任せるよなタマじゃござんせん…はずでした、あたしゃ。

    どうもワタクシは、かたくなにリアリズムを守ろうとする性癖がございまして、リアリズムって、乱暴に言ってしまうと「間違えない芝居」だと思うのです、ワタクシの場合。
    で、それやってると、うっかり褒めてくれる人が居たりなんかして、どんどんどんどんリアリズムに引きこもってしまったりしてたのです。

    危うく、リアリズムの奴隷になってしまうところでした。

    ところが今回この『蝉の詩』で、稲盛善晴サンという冴えないお兄ちゃんと出会ってしまったことで、「引きこもってる場合じゃねぇぞ!」って柄にもなく勇気振り絞って、リアリズム収容所から脱走を試みてみましたです、あのヒルツ軍曹のように。

    奴隷解放宣言!
    ザ・グレイトエスケープ!

    案外ね、勇気振り絞るのはそんなに難しいことじゃないぞ、って気付いちゃいました、今さらですけど。
    で、本当に今さらながらで面目ないンですけど「演劇って面白れぇなぁ!!」って目覚めちゃいました(笑)

    なんだか、俳優として景色が少し広がったような感覚であります。

    それもこれも、ニコニコとあの巨大な笑顔でワタクシを乗せ続けて下さった東座長と、さまざまな「ちゃんた汁」をかけられても、めげず、怯まず、新鮮な想いで瞬間瞬間を遊んで下さった共演者の皆さまのお陰と心得ております。

    そして、ご来場頂いた皆さま、心の底からありがとうございました。
    ドタキャンの皆さま、末代まで呪って差し上げましょう(笑)

    この作品は自分にとって、大きなターニングポイントだったと捉えております。
    まだまだ自分にはノビシロがあるらしいって気付かせて頂きました。

    ありがとうございました&#10071;

    14:50 | - | comments(0) | - | - | - |

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